もっと知りたい!!「ありがとう!」と言われる仕事 エアカーゴの仕事

貿易(輸出入)実務

貿易(輸出入)実務

郵便なら送り先の住所を書けば相手に届くけれど、貨物を輸出する場合はそうはいかない。
荷送人、送り先、品物の内容などを明記した特別の書類が必要。
つまり、貨物は書類で動くというわけ。
その書類をひとつひとつ作っていくのが、貿易実務の担当者。
「ミスは厳禁」の緊張感がたまらない!?

仕事の内容

海外へ行くときにパスポートが必要なように、貨物を飛行機(または船)で輸出するためには、必ず書類が必要になる。

物品の輸出には正式の書類を付けるのがルール。しかも、航空会社あてや現地代理店あてのAir Waybill(航空運送状)といった難しそうなのを、いくつも作成しないといけない。依頼主(荷送人)に請求書およびパッキングリストを用意してもらい、それに基づいて送り先、品物の内容、個数、重さ、値段などを明記した書類を、英語で作成する。この仕事をドキュメンテーションという。

書類作成には正確さが要求されるだけに責任重大。例えば、銀行で代金の受け渡しという契約が、輸出者と輸入者の間で結ばれると、航空運送状に書類作成者のサインが必要。これはものすごいプレッシャーがかかる。

やりがい・面白さ

ちょっと先輩の話を聞いてみよう。
「スペルミスもダメです。完璧、鉄壁で当たり前。その緊張感が仕事の充実感にもつながっているのかな」

でも、失敗することだって、たまにはある。
「運送状に間違いがあって、わざわざ銀行まで訂正印を持参したことを思い出すなあ」と、この先輩はこっそり打ち明けてくれた。

難易度・大変度

かなりの勉強と経験が必要だが、慣れてしまえば 1 件につき4 〜 5 分で書類は作成できるという。

航空運送状には貨物の重さをリットルで表示する欄があり、その計算が面倒で、かつては数字に強くないとできない仕事だった。ところが、最近はパソコンが計算をしてくれるので、作業がだいぶ楽になったとは言えるけれど…。貿易実務は「輸出」に関わる仕事だけではない。「輸入業務」も大切な役割を担っている。税関への申告を素早く、正確に行う「輸入手続き代行」業務だ。税関への申告は輸出の場合とほぼ同じだが、大きく異なるのは輸入された貨物に関税がかかること。この関税の計算というのが、非常に複雑で難しい。とてもじゃないが一般人の手には負えない難物で、これを担当するには後のページで紹介するスペシャリスト「通関士」の資格が必要となる。

将来性

会社によって多少の違いはあれ、一つの部署にずっと在籍するということはエアカーゴ業界の場合、まずないと考えておこう。セールスや倉庫業務、通関士、海外勤務など、あらゆる可能性が待ち受けているというわけ。これは、さまざまな職種を熟知しているほうが、お客様のためになるという考え方からきている。