
観光バスガイド
路線バスに車掌さんが乗っていたのはもうずいぶん昔の話。
でも、観光バスでは相変わらずバスガイドさんが活躍している。乗車中は話し上手で歌も上手なガイド&エンターティナー、目的地に着けば頼もしいツアーコンダクター。
元気いっぱいで頑張り屋さんのあなたには、ぴったりの仕事。
観光バスガイドの朝は早い。ナイトツアーなど特別の場合を除いて、たいてい早朝から仕事が始まる。冬ならまだ暗い4時とか5時の起床も当たり前。深夜型人間には、とてもじゃないけど務まらない。
例えば、朝8 時にツアーが出発するとしたら、その場所に7時30分にはバスが到着して、待機しておく必要がある。車庫のある営業所からツアーの出発場所まで30分かかるとして、営業所を出るのが7時。 でも、その前に着がえ、バスの窓ふき、簡単な車内清掃、お茶の準備、ドライバーとの打ち合わせなど、何やかやで1時間はかかる。自宅から営業所までの通勤時間にもよるが、やっぱり早朝4時か4時半には起床しないと間に合わない。
そのかわり帰社時刻が早いかといえば、そうはいかない。日帰りツアーなら午後5時半とか6時に帰社ということもあるが、それからまた車内の片付けや日報を提出する仕事が待っている。
こんなふうに、とてもハードな仕事だけれど、自分の説明や歌でお客様が喜んだり、感心してくれたりするので、すごくやりがいがある。ツアーが終わって、「ありがとう」なんて声をかけられると、本当にうれしい。
世の中にはいろんな人がいる。素直にガイドの説明を聞いて反応してくれる人もいれば、乗車したとたんに酒盛りを始めて、説明なんかまるで無視する人もいる。でも、それが楽しい。いろいろなタイプの人がいるから、世の中、面白いんだと思う。
観光バスガイドの仕事には雑学的な知識がもとめられるので、日ごろから何にでも興味を持って、勉強しておくことが大切。発声トレーニングや、カラオケの練習などもしておく必要がある。なかなか忙しいけれど、バスガイドの仕事を愛していれば、それも楽しさのうち。
体力的にキツイこと。仕事自体は好きでも、体力が続かなくて辞めてしまう場合もある。
精神的には、ドライバーさんと気が合わないときがつらい。ガイドとドライバーの組み合わせは、たいてい前日に指示されるが、気の合わないドライバーさんだと憂うつになってしまう。お互いにそう思っているときは悲惨。人からかわいがってもらえるスキルを身につけることが、この仕事のキーポイントかも
5年間続けていれば、そのあと結婚・出産などで退職しても、アルバイトや契約社員などで復帰も可能。本当は、バスガイドの国家資格などが設けられて、女性が長く続けられる仕事になるとよいのだけれど…。