
ツアーコンダクター
「添乗員」と日本語で言うと、“付き添い”とか、“お世話役”みたいでイメージが悪いけれど、本来はコンダクター、つまり「指揮者」なのですね、この仕事は。
ツアー参加者の個性を束ねて、「旅」という楽しい音楽を奏でる…。
なんだか、すごくカッコいい。
「旅行すること」が仕事になる幸福。誰になんと言われたって、これだけは否定できない。さまざまな土地に触れ、いろいろな人と出会うこともできる。「旅が好き」「人が好き」なら、こんなに面白くて、やりがいのある仕事も珍しい。
「ツアーが終わって、お客様に“ありがとう”って声をかけられるのが、何よりもうれしい」と、超ベテランのツアーコンダクターでも必ず言うのは、なぜだろう。それは、生涯現役!の楽しさ、面白さ。いつも現場にいて、お客様の反応をダイレクトに感じることができるのが、この仕事の魅力かもしれないね。
ところで、ツアーコンダクターになるには、大きく分けて2つの方法がある。一つは、ツアコン同行のパッケージツアーを企画・催行している旅行会社に就職すること。もう一つは、ツアコン派遣の専門会社に登録すること。どちらが自分に向いているか、考えてみよう。
ツアーコンダクターのイメージといえば、タダでいろんなところに旅行できていいな、といったところか。でも、世の中そんなに甘くない。朝は暗いうちから起きて、バスの手配や朝食の場所を確認。夜は夜で、お湯が出ない、ベッドメークが出来てない、電球が切れた等々、団体行動を乱す人もいたりして、気苦労が絶えない。ツアー参加者が病気になったり、盗難にあったときに的確に対処できるよう、語学力や病気の知識も必要。体力的にも精神的にも、想像を絶するキツ〜い仕事なのだ。
年間の添乗日数300日なんて、めちゃくちゃハードスケジュールになることもある。仕事が入って忙しいのはけっこうなことだが、自宅でゆっくり眠れるのは月に4〜5日。でも、旅が好き、人間が好きなら、やっていける!?
派遣会社のツアーコンダクターは登録制で、基本的にフリーランス。どうしても収入が不安定になる。副業のアルバイトをするくらいの覚悟も必要。ただし、トップクラスのツアーコンダクターになると、「○○さんなら参加したい」という常連客の“ご指名”もかかって、こうなれば安泰。
全体的な見通しを言えば、これから高齢者の海外旅行が増えるにつれて、ツアーコンダクターの役割はますます大切になってくるだろう。