
ツアープランニング
「旅行会社でやりたい仕事は?」とアンケートをとったら、たぶん一番人気はこれ。
旅行の企画・開発という最も面白そうなところを担当するのだから、それも当然かな?
何の工夫もない格安ツアーばかりが目立つ今日この頃。
あなたの若々しいセンスとパワーで新風を吹き込んでみよう。
旅行会社によって、ツアープランニングの位置づけはさまざま。独立した専門セクションと位置づけているのはむしろ少数派で、オペレーション(仕入れ・手配)業務まであわせてプランニング(企画)と称している場合が多い。小規模の旅行会社ではそれにセールスや添乗まで加えて、一人何役もこなすのが当たり前と理解しておこう。
企画が専門特化しているのは、年間を通して大量のパッケージツアーを設定する旅行会社(ホールセーラー)。ここでは企画セクションの役割はとくに重要で、大手ホールセーラーともなると、アメリカ、アジア、ヨーロッパなど、方面別に企画担当が分かれていたりする。
あれこれとプランを立てて、それを具体的な旅行商品に仕立てていくプロセスは、文句なしに面白い。アイデアを練る。ガイドブックや時刻表を調べる。行く先の視察も欠かせない。
ツアースケジュールが出来上がったら、価格設定や販促のためのパンフレットづくり。そのあと、セールスや添乗まで担当することになっても、ぜんぜん苦労とは感じない。なにしろ、自分が愛情を込めてつくったツアーなのだから。
と、まあ夢のような話だけれど、もちろん現実はそう甘くない。まず、自分の立てるのとは、まったく事情が違うこと。販売対象、それに見合う価格設定、航空座席やホテル客室の仕入れ値、他社との競合など、いろいろな制約の中でプランを組み立てなければいけない。つまり、プロとしての“計算”がきっちり要求されるというわけ。
体力的にもキツイ。例えば、パンフレットの制作が追い込みに入っている時期。ツアーパンフレットはたいてい、新年度が始まる4月に向けて、各社揃って納品をめざすが、他社の価格設定などとの違いが気になり、納品直前で必ず修正が入る。こうなるともう、大騒ぎ。徹夜作業だって珍しくない。
それでもやはり、プランニングは旅行商品の命。格安航空券を利用した個人旅行や激安ツアーが人気を呼ぶ一方で、しっかりとした内容のパッケージツアーがもとめられていることも、忘れてはいけない。
難しい話をしてしまうと、価格の「二極分化」がこれからはもっと進む。うんと安いツアーと、すごく高いツアー。そうすると、高いほうのツアーには、“知恵”がいっぱい詰まっている必要がある。「プランニングが命」というのは、そういう意味。将来性に花マル印!